犬が吠えてもキャラバンは進む
テレビやスマホを見ていると、
世の中は決まった生き方しか存在しないような錯覚に陥る。
電車のレールのように決まったポイントでライフイベントを迎えないと
人生で遅れをとったように感じる。
受験、就活、結婚、出産。
一つでも失敗することはできない。
だから「普通の生活」をすることに必死だ。
だってみんなそうゆう人生を送るのだから。
でもそれって、本当にそうだろうか?
例えば今の時代大学全入時代と言われるが、
大学進学率は男子52.1%、女子が56.9%(総務省統計局より)で
およそ半数が大学には進学できていない。
そのうち留年、退学する者も一定数存在する。
さらに就職してから3年以内に離職する人の割合が約3割(厚生労働省統計より)で
未婚率は男性23.3%、女性14.6%(国勢調査より)である。
つまり何が言いたいのかというと、
いわゆる「普通の生活」と言うものは「理想の生活」であるということだ。
「人は何度も繰り返し聞いたことを真実と思う傾向がある(ヘンリック著 影響力の心理より)。」
子供のころから幾度となく「普通の生活」について聞いたり経験したりしているうちに
いつしか「普通の生活」を叶えることに必死になっている。
でも実際は「普通の生活」を送る人生の人は多くないことは前述のデータで示した。
それにこの「普通の生活」を送ることが幸せなのだろうか?
離婚するケースだってあるし、生まれた子供が犯罪を起こすケースだってある。
やっぱり結婚しなければよかったと思っている夫婦だってこの世には存在している。
「『普通の生活』を送ることが幸せ」ということも子供のころから聞かされているが、
それだって眉唾ものだ。
世間の声だけでなく、もう少し自分の心の声に耳を傾けてみてはどうだろうか。
きっとそれが心の処方薬となって、気を楽に毎日を送ることができる。