LUCKY
昨日友人と「ラッキー」という映画を見た。
設定は至ってシンプル。
死期を悟った老人が、これまでの人生経験を振り返り考え直すというストーリーだ。
主人公の名前がラッキーというのだが、この主人公かなりの現実主義者。というかほとんどただのひねくれ者である。
自分の信じたことしか信じず、他人とすぐ対立する。
彼の行きつけのバーには同年代の友達がいて、みんなと思い出話に花を咲かせる。
でも、すぐけんかになりそうになったりして、とにかく頑固な主人公だ。
この作品のほとんどはラッキーの日常を映しているのみだ。
代り映えのしない毎日をただ見ているのだが、ラッキーが倒れて病院に運ばれた時から話は大きく展開する。
体には何の異常はないのに、なぜか倒れてしまったことを医師に告げられる。
そう原因は「寿命」だ。
どうやら自分にも死が近づいていることを悟る。
すると世界の見え方は変わってくる。
これまでの人生で行ってきたこと、自分の過ち、人生において何が大事なのかについて考える。
この作品では彼の行きつけのバーにいる友人も様々な考察をしている。
特にラッキーの友人のハワードが愛していたペットの脱走に関する考察は興味深い。
それだけでもこの映画は一見の価値があると思う。
落ち着いた雰囲気でほっこりした気分になりたかったらこの映画をぜひお勧めする。
ちなみにこの映画ミニシアターでしかやっていないらしく、
見に行くなら一度このサイトで確認したほうがいい。
何かしら興味を覚えたら、是非劇場へ。